ブラス バーミンガム(BRASS BIRMINGHAM) ルール前編


2018年

人数:2〜4人

年齢:14歳以上

時間:60〜120分





かんたん紹介


各プレイヤーはイングランドの産業革命期を舞台に事業家となります。

様々な産業を発展させて影響力を拡大し、規定ラウンド後の勝利点を競う重量級ゲームです。



デザイナーはマーティン ワレスさんです。

ワレスさんと言えば借金。

借金と言えばワレスさん。

切っても切れない関係となっております。


ゲーム中、もうとにかくお金がずっと足りない。

借金しまくりです。

ただ名前こそ借金ですが、なんと返さなくていいんです!(やったね!)

ちょっとしたペナルティーはありますが、気軽に借金しまくります。

借金嫌いの我々日本人からするとほんとけしからんことですが、数手番ごとに借金しないと何もできなくなります。

ゲーム中は日本人であることを忘れてください。

いや、むしろ借金を嫌う我々日本人のために、借金の疑似体験ができるように作られたゲームかもしれませんよ!

ありがとうワレスさん!!!





ざっくりルール



さて、すでに冒頭からどうでもよいことで長くなりましたが、ここからが長いのでしっかり付いてきてください。





ゲーム流れ




手番でやること


ランダムに配られた手札の中からカードを1枚プレイしてアクションを実行します。

基本、1手番で2アクション実行し、その後2枚カードを補充します。





ラウンド終了処理


手番順決め

各プレイヤーの手番が終わったら次ラウンドの手番順を決定します。

これがおもしろいのですが、現ラウンドで使ったお金が少ない順となります。

高額のアクションを実行するとたちまち次ラウンドは最後手番に落下します。

1金を甘く見た前ラウンドの自分を呪ったり、先手番になるためプレイヤー間でけん制し合ったり、いろいろなドラマがこのシステムにより生まれるのです!



収入

収入マーカーの位置に応じて収入が入ります。




時代


ゲームは2つの時代に分かれています。

1.運河の時代

2.鉄道の時代


産業革命期に物流が船を使っての運河輸送から機関車を使っての鉄道に移り変わっていったそうで、それをゲームシステムとして再現されています。

いやー、渋いですねー。



カードの山がなくなり、各プレイヤーの手札もすべてなくなると時代の終了となります。


運河の時代→決算→鉄道の時代→決算(ゲーム終了) となっていて、ゲーム中に2回得点が入る機会があります。





続いてコンポーネントの説明です。



個人ボード


個人ボードのセットアップでこのゲーム最大の難関にぶち当たります。


「この大量の産業タイルをきっちりボードの絵と同じように並べるのじゃ!」(誰?)

絵は同じでもⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ・・とローマ数字でレベルが書いてあるので場所を間違えないように!

同じレベルが2枚とかあったりするから気をつけろ!

ここで並べ損なうと後でとんでもないことになるぞ!!





完成しました!

寸分の狂いもなく、パーフェクト配置です。

今日も写真のてかりがすごいですが、気にしないでください。

この大量の産業タイルをメインボードへ配置していくことが勝利点の柱の1つです。



細かく見ていきます。

建設コスト

上の写真ではお金だけですが各種資源が必要になる場合もあります。



コスト以外の右列にある3要素は産業タイルを「裏返す」と得られる利益です。

各産業タイルはコストを払い配置した後で「裏返す」ことにより初めて利益を得ることができます。



勝利点

決算時に加算される勝利点です。

決算までに裏返せなかった産業タイルは0点です。



収入レベル上昇

これは決算時でなく裏返した時に即、処理します。

写真のように4上昇となると14になり収入は2金となります。


収入は毎ラウンド終了時に入ってきます。



運輸タイルの勝利点

これがもう1つの勝利点の柱、運輸タイルです。

各都市をつなぐ輸送網を表していて、見たまんま左が船で右が機関車です。

船は運河の時代にしか配置できず、機関車は鉄道の時代にしか配置できません。


この運輸タイルが先ほどの裏返った産業タイルに接続していると、点数が入る仕組みです。(細かな点数処理は後述します)





さて、もう一度この写真に登場してもらいます。

産業タイルはざっくり2つの種類に分かれています。


赤枠:資源系産業

3種の資源を生み出します。


炭鉱→石炭

鉄工所→鉄

醸造所→ビール

これらはコストを払って各都市に配置した後、タイル上に書かれた数の資源をさらにその上へ置きます。


この産業タイル上の資源がすべて使われた時に裏返しとなります。




青枠:売却系産業

これらは資源を産みません。

勝利点や収入レベルを上げることがメインとなります。


資源を産まないので裏返すには「売却」を実行する必要があります。(後述)





メインボード


イングランド中西部のマップです。

ロンドンから北西の内陸地域となっています。

対照的に黒ブラスのマップはここから更に北西に行った海沿いの地域になります。

ランカスターとかリバプールとかその辺です。

各都市に書いてある□のマスが産業タイルを置くスペースになり、マスの絵と配置する産業タイルが一致している必要があります。


各都市は5つの地域に色分けされていて、手札の色と一致しています。



下記はカードのプレイヤー人数別の内訳です。

2人プレイだと青、緑地域のカードが入っていません。

ただ、2人プレイでも青と緑の地域に手を出すのが不可能という訳ではなく、手を出しにくいというだけでルール上の手段は用意されています。





マップへのタイル配置と資源ルール


ネットワーク


マップに産業タイルと運輸タイルを配置する時、その場所が自分のネットワーク内かどうかが条件となってきます。

◯で囲んである4つの都市は全て自分のネットワーク内となります。


コールブルックデール(赤)

自分の産業タイルがある都市は自分のネットワーク内となります。


ウルヴァーハンプトン(紫)

同様です。


ダドリー、バーミンガム(水色)

自分の運輸タイルにつながっている都市はネットワーク内となります。




資源の使用ルール


石炭、鉄、ビール、3種類の資源は お金と違い各プレイヤーの手持ちになることはなく、入手先はマップ上からのみです。

先に説明したよう、資源系産業タイルを配置したときに出てきます。


そのマップ上の資源を使っていくのですが、どこの資源を使ってもよいという訳ではなくて、ルールや順序が決められています。

3種類見ていきます。



石炭

石炭の使用ルールは下記です。


1.石炭の消費先と供給元が「接続されている」


2.石炭が乗っている炭鉱タイルは誰のものでもよい


3.供給元が複数ある場合、消費先から見て最短距離の石炭を取り(運輸タイルの数)、同距離の場合は選択できる。



「接続されている」の補足です。

・同じ都市内

・運輸タイルでつながっている都市

は、接続されているとみなします。


接続されているかの判定時、運輸タイルの持ち主は関係ありません。

上述のネットワークとは別の話です。

他プレイヤーの運輸タイルによってのみ接続されている都市では「つながっているが自分のネットワーク外」という状態が発生し得ます。




以下は石炭の使用例です。


鉄工所Ⅰを建設します。

コストは5金と1石炭です。




5金は手持ちから出し、石炭をどこから持ってくるか?です。

バーミンガムに建てる時

バーミンガムにつながっている石炭はウルヴァーハンプトン、ダドリーの2ヶ所あります。

タイルを裏返すために自分(紫)のタイル上の石炭を使いたいところですが、最短距離ルールによりダドリーの石炭を使わなければなりません。





鉄は石炭とは打って変わって、何の縛りもありません。

接続のありなしも関係なく、誰のものでも使えます。




市場

石炭と鉄は産業タイル以外で「市場」にある分を使用できますが、見ての通り有料です。

市場在庫が減っているときに石炭、鉄を産業タイルで生み出すとそのまま市場が買い取ってくれます。

お金も入るわすぐタイルを裏返せるわで一石二鳥です。




ビール

ビールは主に売却系産業タイルを「売却」(後述)するときに使います。

供給元は下記3ヶ所です。


1.自分の醸造所

消費先と供給元が接続されている必要はありません

鉄と同様でどこからでも取れます。



2.他プレイヤーの醸造所

消費先と供給元が接続されている必要があります

石炭と同じですね。

距離ルールは明記ないので接続されていれば選択できると思います。


3.商人タイル(後述)のビールマス

市場のようにマップ上へ置かれているビールがあり、それを利用することもできます。






続いて手番で実行するアクションを紹介したいところですが、さすがに長すぎるので一旦〆ます。

次回、ルール後編をお届けします!

お楽しみに!!





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